切り花を長持ちさせるコツは？花瓶にいける時の注意点と水の量は？

2016/03/28

母の日に折角貰った花はなるべく長持ちさせたいですよね。
切り花は直ぐに枯れてしまうと思っていませんか？
切り花でもお手入れをしてあげる事で、持ちが違いますよ。

今回は、切り花を長持ちさせるコツや方法を紹介していきますね。

母の日で貰った切り花を長持ちさせるコツは？

切り花の場合は花束としてラッピングされていて綺麗なので、そのまま飾りたいと思うかも知れません。
が、それだと花の寿命が短くなってしまうのです。

花束のラッピングを取ってみると、茎の下の方をゴムなどで縛って、水分を補給する為に水を含ませたティッシュなどを巻いてありますよね。
あれはあくまでも花瓶に活けるまでの応急処置の様なものなので、ゴムで縛っていると水分が吸い上げ難いですし、ティッシュに含まれた水分も十分ではありません。
その為、なるべく早く花瓶に活けた方が良いですね。

花瓶に活ける時も、ただラッピングなど付いているものを取ってそのまま活けるのではなく、水を十分に吸い上げる事が出来る様に水揚げをすると長持ちしますよ。
そして、花は水を吸って生きているので基となる水も重要です。
水が汚れていたら、その汚れも一緒に吸い上げてしまいますよね。
綺麗な水を保つ事で、長持ちにも繋がるのです。

切り花を花瓶にいける時に長持ちさせるコツは？

切り花が痛む主な原因は、花の水の吸い上げが悪くなっているからです。
植物は、葉などから水分を蒸発させています。
水の吸い上げが悪いと水分が蒸発する方が早くなるので、水分が不足してしまうのですね。
水分不足にしない為には、水揚げがとても有効ですよ。
水揚げは、切り花が水を吸い上げやすくする為に行ないます。
方法は何種類もありますが、一番基本となるのは水切りです。

水切りの方法は、洗面器などに水を張り、水中で茎の下の部分を1cmほど切ります。
植物には、水を吸い上げる為の導管と呼ばれているものがあります。
水中で切るのは、切り口の乾燥と導管への空気の侵入を防ぐ為です。
空気が入ってしまうと、導管内で気泡となって水の吸い上げを妨げてしまうからですね。
茎を切る時は、切断面が広くなる様に斜めにスパッと切りましょう。
切断面が広ければ、その分だけ水を吸い上げる範囲が広くなるので、より多くの水を吸収出来ます。
また、茎を潰しながら切ってしまうと、導管も潰れて水の吸い上げが良くなりません。
切れ味の良い鋏などを使って、スパッと切り口が潰れない様に切ります。
専用の鋏が無い場合は、カッターナイフでも大丈夫です。
カッターナイフなら、切れ味が悪くなったら折って直ぐに刃を新しく出来るので便利ですよ。

切り花が長持ちする水の量や飾る場所は？

切り花を長持ちさせるには、水を綺麗に保っておく必要があります。
水を換えないと水中のバクテリアなどの菌が増えて、水が腐ってしまいます。
夏季は出来るだけ毎日、冬季でも5日に1度は換えましょう。
水換えの時は花瓶もきちんと洗って、水に浸かっていた茎の部分のヌメリも洗い流します。
ヌメリが残っていると、そこからバクテリアなどの菌が増殖してしまいますよ。
水に浸かっていた部分の茎が変色していたら、腐っているので、その部分は水切りをして取り除きましょう。

花瓶に水を注ぐ量ですが、実は5cm程度で十分です。
沢山注いでしまいがちですけど、そうすると水に浸かっている部分が多くなりますよね。
その分、茎も広範囲で腐りやすくなってしまうのです。

飾る場所は、冷暖房の風が当たらない、日の当たり過ぎない涼しい場所が適切ですよ。
冷暖房の風が当たると、乾燥してしまうからです。
日が当たり過ぎると暑さでぐったりしてしまいますし、花瓶の水も温められてバクテリアなどの菌を増殖させてしまいます。