どんぐりの虫を見分ける方法で水に浮くのは?保存処理は水?塩水?乾燥方法も!
2018/10/10
どんぐり拾いは楽しいものです。
しかし、たくさんのどんぐりの中には虫が入っているものもあります。
虫が入っているかを簡単に見分ける方法に、水に浮かべる方法があります。
いざ、やってみると、浮いたのがいいのか沈んだのがいいのかわからなくなっちゃいますよね。
今回は、どんぐりを水に浮かべて見分ける方法と見分けた後のどんぐりの処理についてお話しします。
処理の方法はたくさんありますが、今回は火を使わずに子どもでもできる水を使った処理方法を紹介します。
どんぐりの虫の有無を見分ける方法で水に浮くのはどっち?
ずばり、虫が入っているどんぐりです!
まず、大量のどんぐりを拾ってきたときには、水にどんぐりをつけておきましょう。
2日間程度水に浸しておくと、水に浮くどんぐりと沈むどんぐりに分かれます。
水に浮いたどんぐりには、虫が入っている可能性があります。
なぜならば、水に浮くということは中が空洞になっているということです。
虫がどんぐりの中身を食べてしまった分、空洞になっているということです。
虫が入っていないどんぐりは、中身が詰まっています。
どんぐりは、土に埋めて育てると木になります。
芽を出すための水分と養分をしっかりと蓄えたどんぐりは、中がしっかりと詰まっているため水に沈むのです。
「虫が入ったどんぐりは、虫の体重分重くなるから沈む」と考える人もいますが、虫が入ったどんぐりは虫のまわりに浮き輪がついている状態になります。
虫の重さよりも空気の浮力の方が強く、水に浮くわけです。
どんぐりの中の虫を処理するときには水を使う?塩水を使う?
沈んだどんぐりは、まだ中身が残っている状態です。
中に虫が入っていても、食べた量が少ないと沈むこともあるため
沈んだから大丈夫!
とは言い切れません。
沈んだどんぐりもしっかりと処理をしましょう。
沈んだどんぐりは、塩水に一晩つけておきます。
塩の量は野菜を塩ゆでするときと同じくらいの量でかまいません。
水の中では沈んでいたどんぐりも、塩を入れると浮いてきてしまうことがあります。
どんぐりを塩水の中にしっかりとしずめるために、ペットボトルを使うと便利です。
ペットボトルの中にどんぐりと塩を入れてから水を満杯に注ぐと浮くことなく沈めることができます。
なぜ水ではなく塩水を使う?
ペットボトルの中に塩を入れることで浸透圧の効果も期待できるのです。
水分は、塩分が低い方から高い方へ移動していきます。
塩分濃度を一定にするために、塩分は濃い方から薄い方へ移動し、水は薄い方から濃い方へ移動するのです。
これを浸透圧と言います。
つまり、どんぐりを塩水につけると、どんぐりの中の水が外に出てくるのです。
一方で、塩水はどんぐりの中に入っていくため、中にいる虫や卵にも浸透圧が影響して処理することができます。
浸透圧の影響を受けた虫は、どんぐりの中から出てくることがあります。
どんぐりを塩水につけて、翌朝ペットボトルの中をみてみると虫が浮いているかもしれません。
小さな子どもには刺激が強いかもしれないので、ママがこっそりどんぐりだけを取り出しておいてあげるといいですね。
塩水につけたあとのどんぐりはどうやって乾燥させたらいい?
塩水に一晩つけたどんぐりは、しっかりと乾燥させましょう。
濡れた状態が続くとカビが生えてしまいます。
乾燥は、天日でゆっくりと乾かします。
直射日光は強すぎるため、日影がいいでしょう。
ドライヤーや乾燥機を使って急激に乾かしてしまうと、ヒビが入ってしまいます。
ザルや新聞紙の上にあげて風通しのいい場所で時間をかけて乾かしましょう。
一晩塩水につかっていたどんぐりは、中まで水がしみています。外側は乾いているように見えても中が濡れているとカビが生えてきてしまいます。
乾燥は天日で1週間程度するといいでしょう。
さいごに
塩水を使った処理方法は、火を使わないため子どもでもチャレンジすることができますね。
塩の量は、多ければ多いほど浸透圧の効果が高くなります。
小学生くらいになれば、浸透圧を学習するため、理科の勉強をしながらどんぐりの処理もできて一石二鳥ですね。
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