床下浸水の後処理は?水抜きから?床は剥がすの?被害の補償は?
2016/08/22
集中豪雨や巨大な台風が毎年日本列島を襲いますね。
ニュースでは、床上浸水や床下浸水だけでなくがけ崩れの被害も耳にします。
まずは自分の身の安全を優先することが大事です。
そして、安全を確保したうえで被害にあった家の後始末に取り掛かりましょう。
今回は、床下浸水の被害に合った場合の対処についてお話しします。
床下浸水した時の後処理は何をすればいいの?
床下浸水の被害にあったら床下に溜まった水をかき出しましょう。
台風や水害でたまった水は、下水を含んだ汚い水なの。
だから水が引けばいいというわけではなく、水が引いたとしても混ざっていた細菌が異臭や病原菌をふりまく可能性があるの。
とにかく床下浸水になったら水をかきだすことが重要なんですよ。
そして、まだ雨が降り続けているとしたら床上浸水の可能性もあるから、電化製品や家財をできるだけ高い位置に移動しておきましょう。
床下浸水被害でまずやることは水抜き?床剥がし?
床下浸水にあったら、水抜きが重要になります。
自分で床を剥がせるようだったら、なるべく早く剥がして水を抜く作業をしたほうがはかどるけど、なかなか床は簡単にはがれないんです。
浸水被害にあったら、まずは行政の力を借りられるか確認するといいですよ。
各市区町村には土木管理事務所があるから、電話で排水作業を行政にお願いできるか確認してみましょう。
排水ポンプを持っている家庭はポンプを使って排水してもいいけど、行政がポンプを使って排水作業をしてくれるところもあるので聞いてみたほうがいいですよ。
床はがし作業は、ケガの心配もあるからむやみにやらないようにしましょう。
そして、水害が起こると必ず悪い人が現れるの。
電話で「シロアリが繁殖するから、すぐに排水と消毒作業を行う必要があります」と言い、不安をあおって高額な費用をとる業者がいるんですよ。
床下浸水になると、たしかに湿った状態だと菌が繁殖したりシロアリが出てきたりするけれど、すぐに何かが起こるわけではないから落ち着くことが大事です。
とくに、高額な扇風機を設置する…というようなときは、疑がってみたほうがいいですよ。
水抜きは、ポンプを使っておおまかに水を抜けたら、雑巾でしっかり水をふき取りましょう。
そのあとは、扇風機を使って強制換気!
自然換気を待っているよりも、強制換気をしたほうがいいよ。
換気が済んだら消毒を忘れないでね。
消毒も行政がやってくれることが多いから、自分でやる前に土木事務所に電話してみるといいですね。
自分で消毒をする場合は、クレゾールを使いましょう。
クレゾールは少量ずつ散布するけど、においが気になったり気分が悪くなる場合は専門家に相談してみてね。
水抜き作業や消毒作業は、足場が悪い場所でやることだから手袋や長袖、長ズボンを履いてからやりましょう。
擦り傷ができてしまうとそこから雑菌が入ってしまって危険なので!
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水抜き作業の詳細に関しての記事はこちら⇒
浸水被害状況をもしもの補償の為に残しておこう!
床下浸水でも床上浸水でも、後から補償の対象になることがあるから被害状況を写真にとっておきましょう。
最初の被害状況がわかりづらくなってしまうんですよ。
だから、被害状況を画像に残しておくことで補償の手続きをスムーズに進めることができるんですよ。
スマホでもデジカメでも、手元にあるもので大丈夫です。
火災保険は、自治体から見舞金や補償があるときや水害は補償の対象でないこともあるから、日ごろから補償内容を確認しておくことが重要ですよね。
補償に関しては罹災証明書もとても大切。
罹災証明書は、市区町村が被害にあった家を実際に調査して被害の状況を公的に証明する書類のことなの。
罹災証明書は、被害にあった日から1か月以内に申請する必要があるので忘れずに申請しましょう。
申請書は役所の窓口かホームページからダウンロードができるますよ。
罹災証明書が発行されると、被害に応じて被災者生活再建支援金の給付対象になって支援金を受給できるようになりますよ。
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床下浸水などの水害と火災保険の補償についての記事はこちら⇒
さいごに
水害や地震はいつ起きるかわかりません。
事前に知識を身につけておくことで、万が一の時も慌てずに行動に移すことができます。
非常時はデマに振り回されず、落ち着いて情報を精査することが大切ですね。
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