インフルエンザは薬を使わずに自然治癒できるの？タイミングと解熱剤の注意点も！

インフルエンザの可能性があっても、高熱の体で病院まで行かれないこともあります。
そんなとき、
このまま自宅で自然治癒することはできないのかな～
と思うかもしれません。

今回は、インフルエンザだったとしても薬なしで自然治癒できるのかについてお話しします。

インフルエンザには自然に治癒できるの？

外国ではインフルエンザは「風邪」と同じ扱いにされることもあります。
そのため、自宅で安静にして自然治癒させる人もいるのです。

しかし、インフルエンザは感染力が強く、学校では出席停止扱いになる感染症です。
また、風邪とは違い体中が痛くなったり、高熱の日数がながかったりと、辛い症状が続く病気のため、自然治癒させるまでには体力がかなり消耗してしまうでしょう。
とくに、疾患を持っている人はインフルエンザにかかることで悪化したり重症化したりすることもあります。

体力がある若い人の中には自然治癒できる人もいますが、インフルエンザを疑うときには速やかに医療機関を受診するようにしましょう。

インフルエンザの抗ウィルス薬を飲むタイミングを過ぎてしまったら？

インフルエンザには抗ウィルス薬という薬があります。
以前は1種類の抗ウィルス薬しかありませんでしたが、最近は点滴や吸入薬などのさまざまなタイプの薬が登場しています。

抗ウィルス薬は、飲むタイミングが重要です。
発症後48時間以内であればいいのですが、それ以降の場合は抗ウィルス薬を飲んでも意味がないと言われています。

例えば高熱が出てから3日間自宅で様子を見てから受診した人は、例えインフルエンザ陽性であっても抗ウィルス薬ではなく、その他の薬が処方されるのです。
その他の薬とは、高熱ならば解熱剤が出されたり、鼻水がひどいならば鼻水用の薬が出されたりするということになります。
つまり、インフルエンザとは関係なく、そのときの症状に応じた薬が出されるようになるのです。

インフルエンザが周囲で流行しているときには、抗ウィルス薬を飲むタイミングと検査をするタイミングを考えて受診するようにしましょう。

インフルエンザで解熱剤を使う時に注意する事は？

インフルエンザのときに処方されることが多い薬は、抗ウィルス薬と解熱剤です。
抗ウィルス薬が処方されたのならば、インフルエンザ陽性の可能性が高いため対処方法もわかりやすいでしょう。

しかし、検査のタイミングが早くて陰性になったり、インフルエンザかどうかがわからない段階で解熱剤を使ったりするときには注意が必要です。
とくに小さな子どもが夜中に急に発熱すると、焦って解熱剤を飲ませなくなります。
しかし、インフルエンザの可能性が少しでも考えられるときには、むやみに解熱剤を使わずに熱の状態を記録して様子を見ましょう。
解熱剤によっては、悪影響が出てしまうこともあります。

さいごに

インフルエンザが流行しているときに少しの熱で病院に行けば「逆にインフルエンザをうつされる」と思うこともあります。しかし、インフルエンザは早めに抗ウィルス薬を服用することで、高熱に苦しむ日数を縮めることもできるようです。
学校や幼稚園では、毎年のようにインフルエンザが流行してしまうため、できればワクチンを接種しておくほうがいいのかもしれません。