インフルエンザの高熱はいつまで続く？発熱を繰り返す？解熱と完治の判断は？

インフルエンザにかかると、高熱に苦しめられることになります。
とくに小さな子供がインフルエンザにかかると「いつまで高熱が続くのだろう」と心配になります。

今回は、インフルエンザの高熱はいつまで続くのか、登校の判断基準にもなる解熱と完治の判断についてお話しします。

インフルエンザの高熱はいつまで続く？

インフルエンザの特徴は、急な発熱と全身症状と言われています。

発熱は、38度以上の高熱になることも多く、発熱期間も薬を服用しないときには数日間に及ぶこともあるのです。
インフルエンザのワクチンを接種していた人の中には「熱が出たけど、すぐに下がった」と言う人も多いので、やはりワクチンの接種はしておいたほうがいいのかもしれません。

インフルエンザの発熱の特徴は、急激に上昇することです。
38度だと思っていると、見る間に40度を超え始め、朝も夜も関係なく高熱が続きます。

高熱期間は、そのときの体力など個人差が大きいようです。
症状も発熱だけですむ人もいれば、発熱直後から強烈な鼻水に悩まされる人もいます。
「鼻水が出るから風邪だ」と自己判断していると、発熱が4日間以上続き、受診したときには抗ウィルス薬を服用するタイミングを逃していることもあるのです。
インフルエンザ流行時期に風邪のような症状が出たときには、自己判断せずに受診するようにしましょう。

インフルエンザは発熱を繰り返す！？一度下がっても油断できない！

インフルエンザの熱の動きは、風邪のときと違っていることがあります。
風邪の発熱ならば、一度熱が下がれば、どんどん回復に向かう傾向があります。
しかし、インフルエンザの発熱は、発熱して3日後くらいに一度下がったとしても、再び上がり始めることが多いのです。
これは、抗ウィルス薬や高熱によって一度はインフルエンザウィルスが減り、回復したように見えるけれど、再び体内に残っていた少しのウィルスが最後のあがきのように動くことで出る熱の可能性があります。

インフルエンザは、風邪のようにピークが1度ではなく2度やってくるということを覚悟して、油断しないようにしましょう。

インフルエンザの解熱と完治の違いは？

幼稚園や学校では、インフルエンザにかかったら出席停止となります。
欠席扱いとは違う手続きのため、回復後は所定の用紙を幼稚園や学校に提出します。
インフルエンザは「発症して5日間を経過し、解熱後2日間が経過している」ということが登校の判断目安です。
インフルエンザと診断されれば、どんなに早く回復しても5日間はお休みになります。

ここで大切なことは、解熱と完治の違いです。
解熱とは、熱が下がったことを言います。
完治とは、完全に病気が治ったことを言うのです。
この二つの言葉は似ているけれど、意味は全く違います。
例えば、熱が発症翌日に下がったとします。「翌日に解熱した」と言えます。
しかし、さらに翌日再び発熱した場合は「完治した」とはいえません。

インフルエンザの発熱は、1度だけでなく2度3度とやってくることがあります。
解熱して2日間発熱がなく食欲も回復して、初めて完治と言えるのでしょう。

さいごに

インフルエンザで高熱が続くと、熱が下がっても体力が回復するまで時間がかかることがあります。
食欲が戻り、体調が整うまではしっかりと休むようにしましょう。