突発性発疹と手足口病の症状の違いは何？見分け方は？

手足口病と突発性発疹は全く別の病気ですが、熱が出たあとに発疹が出ることから判断に迷う方も多いようです。
特に乳児の場合、熱も湿疹も初めての経験であることも多く、判断に迷うこともあると思います。

病院ではどのような違いから、それぞれの病気を診断しているのでしょうか。

手足口病と突発性発疹の違いは？

手足口病と突発性発疹の決定的な違いは、発疹の出かたにあります。

両方とも熱が最初の症状として現れ、その後発疹が出ます。
手足口病の場合、発熱と同時、あるいは翌日から急激に発疹が増えます。
その点、突発性発疹の湿疹は、熱が下がってから急激に出てくるものです。

また、手足口病の湿疹は、手のひらや足のひら、指、口の中などにできます。
口の中に口内炎が複数できて激しく痛むのが、手足口病の一番やっかいな症状。
口内炎も湿疹と同じで、熱が出るのと同時か翌日くらいに出はじめます。

突発性発疹の湿疹は、お腹やおしり、腕や脚に出ます。
手のひらや足の裏、口の中にできることはないので違いは明らかです。

手足口病と突発性発疹の熱の出かたの違いは？

手足口病と突発性発疹の熱の出かたは、よく似ていることがあります。

手足口病はほとんどの場合38℃台の熱で済むものですが、
流行が強い場合や免疫が弱まっている子供は、40℃近い高熱が出ることも。
対する突発性発疹は、基本的に39～40℃の高熱が出ることが多いとされています。

しかし、我が家の次男は突発性発疹でも熱が38℃半ばと比較的上がりませんでした。
同じ病気でも、高熱が出る子供と、微熱で済む子供と、症状の出かたは様々です。
そのため、熱の出かたは手足口病も突発性発疹も、似たような状況になることがあるのです。
熱に関しては明確な違いがないため、発疹の状態をよく観察して判断するようにしましょう。

手足口病の湿疹と突発性発疹の湿疹の違いは？

では、ふたつの病気の湿疹をそれぞれ詳しく紹介していきます。

〈手足口病〉

〈突発性発疹〉

このように、ふたつの病気の湿疹の違いはたくさんあります。
焦らず冷静に観察すれば、すぐに判断できるでしょう。

また、感染についても違いが大きいので注意しましょう。
突発性発疹はウイルス感染症ですが、ヒトヘルペスウイルスに生まれて初めて感染することで発症します。
なので、家族や兄弟間で感染することはありません。

しかし、手足口病は感染力の強い夏風邪の一種です。
接触感染・飛沫感染・糞口感染の３つの経路で感染するので、家族や兄弟の間ですぐにうつってしまうのが特徴になります。

さいごに

手足口病と突発性発疹の違いについて、お分かりいただけたでしょうか。
どちらも熱が出て湿疹が大量に出るのが特徴ですが、湿疹が軽い場合や熱が軽い場合など、症状の出かたには個人差があります。
湿疹の出るタイミング・体の部位・湿疹の形状などに注目して判断するとよいのではないでしょうか。
また、手足口病は乳幼児全般が感染するものですが、突発性発疹は生後6か月～1歳代の子供がかかるものです。
このような特徴も判断基準のひとつになると思います。