手足口病の登園の目安は？何か基準はあるの？治ったあと注意することも！

手足口病とは、夏場に流行する感染症のひとつです。
その名のとおり、手や足、口の中に湿疹ができ、発熱も伴います。
非常に感染力が強く、感染経路も複数あって厄介な病気のひとつ。
出席停止ではありませんが、感染拡大を防ぐために症状が落ち着くまで、保育園や幼稚園を休ませることが鉄則です。

そんな広まりやすい手足口病にかかった後、どれくらいを目安に登園したらよいのでしょうか？

手足口病の登園の目安は？

手足口病の症状が落ち着き始めたら、以下の項目を目安に登園するのが一般的です。

手足口病は、完治するのに7～10日かかると言われています。
また、目に見えた症状が治まっても、発症から１ヵ月程度は便にウイルスが混じります。
そのため実際には１ヵ月程度、感染のリスクがあるということになりますよね。
しかし１ヵ月も保育園や幼稚園をお休みするというのは、無理があります。
そのため、目に見えた症状が落ち着いていれば登園してもよいと判断されることが多いです。

熱が下がり普通どおりに過ごせていることが、登園する目安の基本です。
また、手足口病にかかる子供の多くが、口内炎の痛みを訴えます。
この口内炎の痛みのせいで、思うように食事ができないこともあります。
口の痛みがよくなり、ある程度の食事ができるようにならないと登園することは難しいでしょう。

さらに、手足の水泡も目立たない程度にまで回復していることも大事です。
水泡が破れてジュクジュクした状態、明らかに湿疹があると目立つような状態で登園させないようにしましょう。
接触感染のリスクが高まるだけでなく、先生や他の保護者からの印象が悪くなるということもあります。

手足口病の登園の基準ってあるの？

手足口病の登園のタイミングに迷ったら、掛かりつけの小児科に相談しましょう。
手足口病の登園の基準は非常にあいまいです。

「症状が落ち着いたら…」「湿疹が目立たなくなったら…」と言っても、本当にこの状態で登園させてよいか不安に思う方も少なくないのではないでしょうか。
小児科の先生に症状の治り具合をしっかり見てもらい、この状態での登園が可能かをはっきり聞くのが一番安心です。
電話で相談することも可能ですので、自己判断せずかかりつけ医に確認することをおすすめします。

また、保育園や幼稚園側に問い合わせて判断するのもよいでしょう。
「今日はこのような状況なのですが、登園させても大丈夫ですか？」
というように、こちらから状況について相談するのもよい方法です。
保育園や幼稚園側としても、芳しくない状況で登園されるより、きちんと相談や確認をしてから登園してきてくれた方が安心です。
遠慮せず、確認や相談の電話をしてもOKなのです。
場合によっては登園許可証を提出する必要のある園もありますので、確認しておきましょう。

手足口病完治後、登園するときに注意することは？

手足口病が治り、登園することになったら以下のことに注意しましょう。

元気になったあとも、体内にはまだウイルスが残っています。
マスクをさせて登園させることは常識と言ってもよいでしょう。
また、熱で体力が奪われたことや、口内炎によって食事が思うようにできなかった場合など、体力が著しく低下している可能性も高いです。
激しい運動は避けるように、配慮してもらうようにしましょう。
そして、登園許可証の提出が必要かどうかの確認を行い、必要に応じて小児科でもらっておくようにしましょう。

さいごに

いかがでしたか？
手足口病は出席停止にこそならないものの、感染力の高い感染症です。
症状もつらいので、なるべく最小限の感染にとどめるよう配慮が必要になります。
正しい知識と判断で、登園のタイミングをはかりましょう。