手足口病で爪が剥がれる？対処法は？子供は何科に連れてく？

手足口病が治ったあと、爪がはがれてくるという症例を耳にすることがあります。
爪がはがれるなんて日常生活では珍しいことな上、痛々しくてとても心配ですよね。

そこで、なぜ爪がはがれてしまうのか、そのメカニズムについて解説します。
また手足口病による爪に異常の対処方法についてもまとめましたので、ご参考ください。

手足口病で爪が剥がれることはある？

手足口病の発疹が爪の根本などにできることが原因で、爪がはがれることがあります。
爪の根本にウイルスが入り込み、そこで水ぶくれの発疹ができます。
そうすると、爪の根元にダメージが加わってしまうことで、正常に爪が形成されなくなります。
この根元にダメージを受けてしまった爪がしだいに伸びてくるわけですが、根元部分がしっかり形成されていないため、剥がれるのです。

原因からも分かるように、手足口病で爪が剥がれるときは根本から剥がれます。
爪の先端から剥がれる場合は、別の原因である可能性が高くなりますので、しっかり観察しておきましょう。

爪が剥がれる症状が出てくるのは、手足口病が治ってしばらくした頃になります。
これは、爪が伸びてくるのに時間がかかるため。
忘れたころに出る症状なので、手足口病が原因であると気づかないケースも少なくありません。

手足口病で爪が剥がれる時の対処法は？

手足口病で爪が剥がれるとき、ほとんど痛みを感じないことが多いです。
剥がれる爪の後ろからすでに新しい爪が生えており、ただ単に生え変わるだけというケースが多いためです。
爪が剥がれるというよりは、入れ替わるという状態であることが多いのです

この場合、特別なにもしなくても支障ありません。
ただし次のような状態になっている場合は、対処が必要です。

皮膚がむき出しになっている

本来爪がある部分の皮膚がむき出しになっているときは、痛みを伴うこともありますし、ばい菌が入る危険性もあります。
むき出しになっている皮膚を消毒し、絆創膏などを巻いて保護してあげることが必要です。

爪が浮いている

生え変わりの途中の状態で、爪が浮いた状態になっていることもあります。
これだと、子供が爪を気にしていじってしまうことや、服や物に引っかかってしまう可能性があります。
この場合も絆創膏などを貼って、気にならないようにしておくとよいでしょう。

爪が割れている

爪が割れているときも、浮いているときと同じように引っかかったり、気になったりする可能性があります。
爪が割れてしまう原因は、乾燥していることです。
ハンドクリームなどで保湿をしつつ、絆創膏で保護して対処しましょう。
割れた爪は無理やり触ると皮膚が露出し、ばい菌が入る危険性が高まります。
決して触らず、自然に取れるのを待つ方が安心です。

子供の爪が剥がれる時は何科に行けばいいの？

　
手足口病の後の爪が剥がれる症状は、基本的に病院の受診は必要ありません。

しかし、異常だと感じる場合や痛み、出血、腫れなどの症状がみられる場合は、皮膚科を受診しましょう。
爪が剥がれたところからばい菌が入ると、炎症を起こしたり、化膿したりすることも。
皮膚科では、消毒の処置や炎症を抑える薬や化膿止めの処方をしてくれます。

炎症や化膿を起こさないためには、手を清潔に保つことが大事です。
手足口病が治ったあとは、いつも以上に手洗いをしっかり行うようにしましょう。

さいごに

いかがでしたか？
手足口病の症状はよく知られていますが、爪が剥がれる症状について知らなかったという人も多いのでは。
日常、爪に異常が出ることは少ないので驚くかもしれませんが、これはよくあることで特別な処置も必要ないということがお分かりいただけたと思います。
爪の状態がおかしくないか、保護者の方がよく観察することも大事です。