ガトーショコラの表面がひび割れるのは失敗！？原因と焼き方のコツは？

ガトーショコラを焼くと、いつも表面がひび割れてしまうことにお悩みの方は多いでしょう。
ひび割れがあると、見栄えが悪いので失敗したように見えてしまいます。
しかし、これは本当に失敗なのでしょうか？

今回はケーキの表面のひび割れの原因や、焼き方のコツについてまとめてみました。

ガトーショコラの表面のひび割れは失敗！？

ガトーショコラは、焼くと表面がひび割れることがあります。
これは、一見すると失敗のように感じてしまいますが、そうではありません。
表面がひび割れているのが、正統派のガトーショコラなのです。
ガトーショコラの表面のひび割れは、美味しさや成功の証とも言われています。

京橋にあるシェ・イノは有名なフランス料理店です。
ここで出るガトーショコラは、くっきりひび割れの入ったケーキ。
正統派のガトーショコラにはひび割れがあると言われる理由はここにあります。
名店のケーキがひび割れていることからも、ガトーショコラのひびは上手く焼けた証拠だと言えるでしょう。

ガトーショコラのひび割れの原因は？

ガトーショコラの表面がひび割れてしまう原因は、焼くときの生地の変化にあります。

まず焼き始めてすぐに、ガトーショコラの表面が凝固し始めます。
そして、次に中身が膨らみ始めます。
これは、粉の少ないガトーショコラやチーズケーキなどによくみられる特徴です。
ずっしり濃厚なケーキほど、表面のひび割れがおこりやすいのです。

表面が固まっているのに中身がどんどん膨らむと、当然外側の凝固した部分に亀裂が入ります。
これが、ガトーショコラのひび割れが起こる原因です。
つまり、正しく焼けているガトーショコラはひび割れているということ。
見栄えは少し悪くなりますが、正しく仕上がった証になります。　

ガトーショコラの焼き方のコツは？

まずガトーショコラの表面が焼けて固まってきたら、アルミホイルをかぶせて焦げるのを防ぎましょう。
オーブンからは目を離さず、焼き具合を目で見ながら調整します。

このほか、焼くときに大事なことは、オーブンの癖を知って生かすことです。
オーブンの癖とは、オーブンの庫内の温度の上がり方や、温度設定のコツのことです。
同じオーブンでも、使い方によって温度の上がり方や下がり方が違います。
庫内の温度も、奥の方は温かく、手前側は低い。
右側と左側でも温度が若干違います。
このオーブンの癖や特徴を知るには、同じケーキを何度も作ることです。
ガトーショコラであれば、同じレシピのものを何度か作って焼き上がりの時間や焼きムラを調べましょう。

これが、ガトーショコラを成功させる、焼き方のコツになります。
時間や手間がかかるので、今すぐに実践できるコツではありませんが、お菓子作りには欠かせないポイントなので知っておいて損はないでしょう。

また、焼き方が悪いと思って試行錯誤しても上手く焼けない場合は、レシピや材料の配合に問題があることも。
もちろん混ぜ方や、生地の流し方など、お菓子作りには細かなポイントがたくさんあります。
単に焼き方が悪いと決めず、全体的に問題がないか調べてみることも大事ですよ。

さいごに

いかがでしたでしょうか？
ガトーショコラのひび割れが、美味しさの証であることは意外だった人も多いのでは。
見栄えに関しては、粉糖などを振りかけてカバーしましょう。
生クリームやミントを添えるなど、盛り付けに工夫すればひび割れの不格好さも軽減します。
カットの仕方を工夫することで、ひび割れが目立ちにくくなることもあります。
納得のいくガトーショコラができるよう、練習を繰り返すことも大事ですね。