手足口病で幼稚園はいつから登園OK？幼児のお出かけは？

手足口病は感染力の高い病気です。
出席停止の感染症には含まれていませんが、病児保育施設などでは隔離して過ごすほど感染力が強いのです。
拡散を防ぐには、登園できる基準を保護者の方がしっかり把握しておく必要があります。

手足口病にかかったあとの登園や、おでかけができる基準をまとめてみましたので、ご参考ください。

手足口病になったら幼稚園はいつから登園してもいいの？

手足口病の後いつから幼稚園に行くかは、以下のポイントを目安に判断しましょう。

基本的に、手足口病後の登園は症状が落ち着いたらという曖昧な基準です。
手足口病の手足の湿疹はなかなか完全に消えないことも多く、発症後1カ月程度は便にウイルスが混ざります。
完全に感染リスクがなくなるのは1カ月後ということになってしまうのです。
さすがに1カ月間幼稚園を休むのは現実的ではないので、大体の症状が落ち着いたらという判断になります。
そのため、いつから幼稚園に出席できるのか、落ち着いた状態とはどの程度なのか、判断に迷ってしまう人は多いのです。

基本的には、上記の3つのポイントをクリアしていれば、幼稚園に出席してOK。

熱が下がっていることは当然ですが、口の中の口内炎が治って食事が普通にできることや、手足の湿疹が乾いていることも重要です。
尚、固形物が全く食べられなくなってしまうことも多く、体力が著しく低下します。
体力も多少安定してから登園させたほうが安心です。

また、手足の湿疹は最初ジクジクとした汁が出ます。
この汁が他の園児に付着すると、そこから瞬く間に感染します。
湿疹がかさぶたになるまでは自宅で様子を見ましょう。
また手足口病後のマナーとしては、湿疹が目立ちにくくなってから幼稚園に行かせたほうが無難です。

幼稚園にいつから行ってよいか、判断に迷ったときはかかりつけの小児科医に相談してみましょう。
幼稚園に登園する際には、小児科医の許可をもらったと口頭や連絡帳で一言伝えるとより安心です。

手足口病の幼児のお出かけはいつからOK？

幼児の場合、例え手足口病でもお母さんの買い物や用事に、どうしても連れて行かなければならないこともありますよね。
買い物などの、近所の短時間のお出かけなら熱が下がっていれば大丈夫です。
また、幼稚園に行ける状態まで回復すれば、行楽などのお出かけも問題ないでしょう。

手足口病は夏風邪の一種なので、熱が下がり食欲が回復すればお出かけできます。
しかし、手足の湿疹には注意が必要です。
かさぶたにならず、ジクジクと汁が出ている状態なら、必要以外の外出は避けておきましょう。

手足口病のあとの登園や外出で注意・配慮すべきことは？

手足口病は完治の基準がとても曖昧で、登園や外出の基準も保護者の感覚によって違うことが多いものです。
感染する・しないの問題だけでなく、周囲の人の感じ方も多様だということを頭に入れておきましょう。

手足口病の手足の湿疹は、人目に触れやすい場所です。
幼稚園や外出先などであまりに湿疹が目立つようだと、周囲の人に不快感を与えてしまうこともあるので注意が必要です。
特に小さな赤ちゃんや妊婦さんが集まる場所へのお出かけは避けるのがマナーでしょう。

また、幼稚園に登園させるとき、外出するときは、必ずマスクを着用させましょう。
手足口病は飛沫感染・経口感染・接触感染により感染します。
マスクの着用、徹底した手洗いなどを指導して、万が一の感染を防ぐことが大切です。
これらは絶対という決まりごとではありませんが、マナーとして心得ておく必要があります。

そして、幼児の手足口病は食事が思うようにとれず、嘔吐や下痢などの症状が出ることがあります。
体力が著しく低下し、普段より疲れやすくなっている可能性も。
また、病気後はいきなり無理をするとぶり返すこともあるので、長時間のお出かけ、遠出はもう少し様子を見てからにしておくと安心です。

さいごに

いかがでしたか？
手足口病には、明確な幼稚園の登園基準や、お出かけしてもよい基準がありません。
そのため、保護者の意識や管理がとても大事になります。
神経質になりすぎる必要はありませんが、感染性の病気の場合は周囲の目も大切に。
特に幼稚園では、病気に関する意識が低いと悪い噂を立てられてしまうこともあるので、慎重にしておいて損はないかと思います。