牡蠣の加熱用と生食用の違いは?子供に与えるならどっち!?食中毒対策も!
牡蠣は海のミルクと言われるくらい栄養が豊富でおいしいですね。
生で食べるときのツルッとした食感はたまりません。
タルタルソースをたっぷりとのせた揚げたてのカキフライは子供も大好きですね。
今回は、知っているようで知らない牡蠣の加熱用と生食用の違いについてお話しします。
牡蠣の加熱用と生食用の違いは?
牡蠣の加熱用と生食用の違いは、鮮度ではありません。
お刺身用の魚の場合は、鮮度で加熱用と生食用を区別しているものが多いため、牡蠣も鮮度の違いによって区別されていると考えてしまう人が多いのです。
簡単に説明すると、加熱用の牡蠣と生食用の牡蠣の違いは育った場所が違います。
牡蠣は1日に300リットルもの海水を体内に取り込みます。
そして、海水の成分を吸収して、余分な水分を再び海に排出しているのです。
そのため、栄養が豊富な場所で育てられた牡蠣は栄養が豊富で大きな牡蠣に育ちます。
しかし、海水には栄養分以外にもさまざまな成分が含まれているのです。
人体によい影響を与える成分もあれば、人体によくない影響を与える成分もあります。
栄養豊富な場所で育てられた牡蠣は、そのどちらもたくさん持っている可能性があるのです。
一方、生食用の牡蠣は保健所が認めた場所で育った牡蠣です。
もしくは、浄化槽できれいな水だけを吸収して数日間過ごした牡蠣です。
浄化槽の「きれいな水」とは、人体によくない影響を与える成分を含んでいない水であるとともに、人体によい影響を与える成分も含んでいない水です。
そのため、生食用の牡蠣と加熱用の牡蠣を比べると、加熱用の牡蠣の方が身は大きく、ぷっくりとおいしそうに見える傾向があります。
子供に与える牡蠣は生食用がいい理由は?
牡蠣は、離乳食にも使える食材です。
しかし、多くの離乳食レシピ本には、生食用の牡蠣を使いましょうと書いてあります。
栄養が豊富で身が大きい加熱用の牡蠣を使いたくなりますが、子どもは大人のように抵抗力が強くありません。
加熱して食べるとしても、子どもに与えるときには、決められた場所で育った生食用の牡蠣を使った方がいいでしょう。
そして、子どもに牡蠣を与えるときには必ず加熱してください。
生食用の牡蠣であっても無菌であるわけではありません。
牡蠣は、たくさんの海水の成分を吸収して生きています。
現在の日本のきまりでは、生食用の無菌状態が保障されているわけではないのです。
牡蠣を安心して食べるためには、しっかりと中まで火を通して食べることが大切です。
牡蠣の食中毒対策はどうしたらいい?
牡蠣を食べるとき、一番心配なことはノロウイルスではないでしょうか。
家族の一人がノロウイルスにかかってしまうと、あっという間に家族全員が感染してしまい大変なことになります。
とくに小さな子どもは激しい嘔吐と下痢で脱水症状になる心配があります。
ノロウイルスは、加熱することで死滅します。
牡蠣は加熱しすぎると身が固く小さくなってしまうため、ついサッと火を通したら食べたくなります。
しかし、ノロウイルスは中心部まで85度以上で90秒以上加熱すれば死滅するといわれています。
ノロウイルスが気になるならば、生食ではなく加熱して食べたほうがいいでしょう。
さいごに
牡蠣は、生でも加熱でもおいしいものです。
しかし、間違った調理方法や選び方をしてしまうと、食中毒の危険もある食材です。
正しい知識を身につけて、おいしく食べたいものですね。
関連記事
-
-
上履きデコパージュで失敗!コピー用紙のコツとにじむ原因は?
布などに好きな柄や模様を手軽に転写出来る方法として、デコパージュがありますね。 …
-
-
学級閉鎖中の習い事や元気な子の外出はどうする?家での過ごし方も!
インフルエンザなどで、子供の学校が学級閉鎖になった場合、習い事やそのほかの用事な …
-
-
赤ちゃんの爪切りに大人用はいつから?切り方のコツと切る頻度は?
赤ちゃんの爪が伸びるスピードは本当に早いものです。 爪はこまめに切ってあげること …
-
-
子供のカサカサ唇の荒れの原因は?大人用のリップクリームはダメ?正しい対処法はコレ!
子供も大人と同じく寒くなると唇が荒れてガサガサしてきますよね。 そのうち治るだろ …
-
-
ポリエステルと綿はどっちが暖かい?違いは?
最近の服売り場には、さまざまな化学繊維で作られた服が並んでいます。 季節や土地に …
-
-
子供が熱でも元気な時幼稚園は?休ませるのは何度?平熱って?
「子供は熱が出やすいもの」とはよく言われますね。 確かに小学校にあがるまでの子供 …
-
-
うがいって子供はいつからできるようになる?ブクブクうがいの教え方とガラガラうがいも!
幼児の歯磨き後のぶくぶくうがいや、風邪予防のガラガラうがい、いつごろから教えたら …
-
-
赤ちゃんがベビーカーで熱中症!?夏の暑さ・熱中症対策は?
毎日の暑さにうんざりとする夏がやって来ましたが、小さな赤ちゃんがいるお母さんを …
-
-
乳歯が抜けたときの保管方法は?消毒は必要?ケースでおすすめは?
乳歯が無事に抜けると、次に気になることは 「抜けた乳歯の処理」ではないでしょうか …
-
-
米麹の甘酒なら赤ちゃんでも飲める?甘いのはなぜ?市販と手作りの違いは?
最近の健康ブームで甘酒に注目が集まっています。 大人にいいものなら赤ちゃんにもい …